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5G時代の印刷業界の未来について

2020年3月にスタートした高速通信サービスの「5G」。通信が高速化し、本や新聞もタブレットやスマートフォンで読む時代になりました。
紙離れが進む現代に印刷業界がどうあるべきか考えてみました。
・5G通信で可能になったこと
・対応デバイスはどれほど増えたか
・それでも価値のある印刷業界にできること
この3つをテーマにお伝えしていきます。

5G通信で可能になったこと

通信速度は4Gの20倍、遅延は4Gの1/10と言われる5G。この高速化でどんなことができるようになったのか。
●4K・8Kのライブ配信
高画質のライブ配信、今の時代にはとても魅力的ですよね。
●遠隔手術支援
遅延がないので、離島の医師に大学病院の医師が、遠隔で手術の指示をすることができるようになります。
●ライブセッション
離れた友人と楽器でセッションできるようになります。


対応デバイスはどれほど増えたか

iPhoneでは12から対応できるようになりました。ただし、Androidでは対応している端末も出ていますが、iPhone 12に関して日本ではミリ波と呼ばれる5Gでも速度の速い電波には対応していません。しかし、私たちの最も身近にあるスマートフォンが対応したことは、大きな時代の変化だと思います。

それでも価値のある印刷業界にできること

書籍のデジタル化が進む反面、絵本や辞典、楽譜など紙でしか表現できない大切なもの、紙だから便利に使えるものなど、紙の価値を後世に伝えていくのが印刷業界で働くわれわれの使命だと考えています。このまま利便性だけ追いかけると、こうした大切なものが残らなくなってしまいます。5Gと紙媒体を合わせたアイディアなど、新しい技術と昔からある技術を組み合わせることで生き残っていけるのではないでしょうか。


時代はどんどん便利になって来ましたが、なくしてはいけないもの、変化に対応しなければならないものがまだまだあることに気づかされます。
世の中がめまぐるしく変化する現代に私たちに何ができるか、引き続きで考えていきたいと思います。